【コレステロールの薬って一生飲むの?】知らないと損する予防医療の話
こんにちは。
毎日厳しい暑さが続いていますが、みなさん体調はいかがでしょうか?
熱中症対策をしっかりして、無理せずお過ごしくださいね。
さて、今日は久しぶりのブログ更新です。
ご紹介するのは、アメリカで発表された最新の研究結果。テーマは「コレステロールの薬(スタチンなど)」の使われ方についてです。
◆ せっかくの予防のチャンス、逃していませんか?
アメリカのジョンズ・ホプキンス大学が行った大規模な研究によると、心筋梗塞や脳卒中などの重大な病気を予防するはずのコレステロールの薬が、必要な人に十分使われていないという驚きの事実が明らかになりました。
たとえば…
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まだ心臓病を起こしていない人(一次予防)では、ガイドライン上で治療が必要とされる方のうち、実際に薬を使っていたのはわずか23%。
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すでに心疾患を経験している人(二次予防)でも、治療率は68%にとどまっていたのです。
◆ 治療していれば防げたかもしれない…
研究チームは、もしガイドライン通りに治療されていれば、アメリカ全体で以下のような重大な病気を年間どれくらい防げたかを試算しました。
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心筋梗塞:約9万6,000件
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脳卒中:約6万5,000件
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バイパス手術やステント治療:約8万7,000件
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心疾患による死亡:約4万件
この数字、決して小さくありません。
適切な治療で、これだけの命と健康が守れたかもしれないというのは、非常に大きなメッセージです。
◆ 「薬を飲むほどじゃない」と思っていませんか?
「コレステロール値はちょっと高めだけど、症状はないし大丈夫」
そんなふうに感じている方も多いかもしれません。
でも実は、コレステロールの薬(スタチンなど)は“今ある症状を治す”ためではなく、“将来の大きな病気を防ぐ”ための薬なんです。
血管は、年齢とともに少しずつ硬くなり、詰まりやすくなっていきます。
スタチンは、LDLコレステロール(悪玉)を下げることで、動脈硬化の進行を遅らせ、心筋梗塞や脳卒中を予防する力があります。
◆ よくある質問:「一度始めたら一生やめられませんか?」
ご安心ください。必ずしも一生飲み続けなければならない薬ではありません。
薬を始めたあとも、
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食事や運動などの生活習慣が改善されれば、薬を減らしたり、やめられる可能性もあります。
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一方で、糖尿病や高血圧、喫煙歴などのリスクがある方は、薬を続けたほうが安心な場合もあります。
つまり、定期的に検査を行いながら、うるうクリニックのドクターチームと相談して調整していける薬です。
「やめるために、まず始める」という考え方も大切です。
当院では、「将来的に薬を減らしていけるように、一緒に生活を整えていきましょう」と前向きな気持ちで取り組めるサポートを行っています。
◆ 最後に
薬は一生のものとは限りません。
大切なのは、“一生薬を飲まないこと”ではなく、“一生健康でいられること”です。
高血圧・糖尿病・脂質異常症の三大サイレントキラーは、自覚症状がないまま進行し、気づいたときには大きな病気につながることがあります。
だからこそ、「何も起きていない今」が予防のチャンスです。
📎 参考情報:
